耐震工事の基礎補強について

皆さんこんにちは!TakuShinの山内です。

耐震工事は柱や壁の他にも基礎の補強の工事があります。

今回は前回に続いて、基礎補強について解説していきます!

基礎の補強

基礎は建物の命綱。地震の揺れを地面に逃がすことで建物を守る重要な役割を担っています。

地震大国である日本において建物の耐震性は非常に重要な問題です。

耐震工事というと壁や柱の補強をイメージする方が多いかもしれませんが、実は基礎の補強も非常に重要な役割を果たしています。

基礎の補強方法

基礎の補強方法は建物の構造や損傷状況によって異なりますが、代表的な方法として以下のようなものがあります。

  • 基礎の打ち増し: 既存の基礎の外側に新たなコンクリートを打ち足して、基礎の断面積を増やす方法です。

  • 基礎の補強鉄筋の増設 : 既存の基礎に鉄筋を追加して、基礎の強度を高める方法です。

  • 基礎のひび割れ補修 : 基礎に生じたひび割れを適切に補修し、強度を回復させる方法です。

  • 炭素繊維シートの貼付 : 基礎の表面に炭素繊維シートを貼り付け、補強する方法です。

実際の補修の様子

実際に施工したひび割れ補修の様子です。

①エポキシ樹脂を注入している様子
②注入し終え、外した様子
③仕上げ塗装後

写真で行った施工は、エポキシ樹脂という特別な樹脂を注射器のようなもので注入し、隙間を埋める形になります。

エポキシ樹脂はひび割れに深く浸透し、強力に接着するため耐久性が高く、長寿命な補強が期待できます。

②の写真ではわかりずらいと思いますが、エポキシ樹脂がヒビの隙間を埋めてくれており、③の写真のように上から塗装すると基礎補強の施工完了となります。

ひび割れ補修工程

① ひび割れに沿って座金(エポキシ樹脂を注入するための道具)を設置し、周囲を剥離シールで覆います。

② そしてエポキシ樹脂の入った注入器を設置し、ゴムの圧力でゆっくりと樹脂を流し込んでいきます。

③ エポキシ樹脂が固まるまで待ちます。固まると中が埋まり、基礎が補強された状況になります。

④ 座金と剥離シールを剥がし、仕上げの塗装をすると施工完了です。

まとめ

基礎補強工事は大切なご自宅を地震から守り、家族の安全を守ることだけでなく建物の価値を保ち、快適な暮らしを長く続けるために不可欠な工事です。

もし、ご自宅の耐震性が心配な場合は適切な対策を講じましょう。